スワヒリ娘のダル大留学奮闘記〜タンザニア人と“rafiki”になりたい!〜

スワヒリ語を学んでいる女子大生がタンザニアのダルエスサラーム大学に留学。リアルなタンザニアライフを綴る留学奮闘記。

モンバサのディアニビーチへ!

 

Usitoe rushwa(賄賂を渡さないで)

  

こんにちは!ルナです!もうすぐ桜の季節ですね!今年はお花見できないのかぁ、、

 

旅16日目。

 

翌々日にモンバサを出てタンザニアに戻ることに決めたので、まずはバスチケットを買いに。

 

バス会社がたくさんあるところは分かっていたのですが、

 

 どのバス会社で行くかは決めずにそのエリアまで向かいました。

 

 案の定、バス会社のおじさんに声をかけられます。

 

おじさん「どこへ行くんだ??」

 

私「ダルエスサラーム」

 

おじさん「いつ行くんだ??」

 

私「明後日」

 

おじさん「おーい!ダルエスサラームならどの会社だ?」

 

他のおじさん「TAWAKALだろう!」

 

おじさん「そうだな!いいバス会社があるから俺について来なさい!!」

 

私「はいはーい、ありがとね〜」

 

バス会社に向かいながら

 

おじさん「君は何でスワヒリ語を話せるんだ?」

 

私「日本でスワヒリ語を二年半勉強して、今はタンザニアでスワヒリ語を勉強してるんだよ!」

 

おじさん「タンザニアか!彼らはまさにスワヒリ語の使い手だもんな!」

 

これ、結構今回の旅でケニア人の口から聞かれる発言でして。

 

ケニアとタンザニア、両国はともに、英語とスワヒリ語というものをとても大切にしています。

 

どちらの国でも、国語はスワヒリ語、公用語は英語とスワヒリ語となっています。

 

ただ少し違うのは、タンザニアでは、中学校以上の教育で「英語で」授業を受けるのに対し、

 

ケニアでは、小学校または幼稚園から「英語で」授業を受けるのだそうです。

 

あと、タンザニアでは主にスワヒリ語で政治が行われるのに対し、ケニアでは英語で行われています。

  

こういう差は、明らかに彼らの英語力に反映されていて、

 

発音だったり、いわゆる道沿いで物を売っている人たちの英語運用能力だったりが、ケニアの方が優れているなと感じました。

 

そのことに関して、

 

「タンザニア人たちはまだスワヒリ語を使って政治をしてるだろ?」

 

みたいな言い方をする人もいれば、

 

「タンザニア人の方が正しいスワヒリ語を使ってるからね。俺らのスワヒリ語は乱れてると思うよ(笑)」

 

みたいな言い方をする人もいました。

 

どっちが優れているわけでも、どっちが劣っているわけでもなく、

 

 多言語社会において、共通語としてどの言語を用いるか、というのは、とても難しい問題です。

 

とまぁ、そんな話をしながら、バス会社に着きました。

 

私ちょっと感動したんですけど、

 

このバス会社、席の管理をパソコン使ってやってるんですよ!!

 

 

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タンザニアで長距離バスに乗るときは全部手書きで管理されてたので、びっくり。

  

パソコンに情報を打ち込んで、画面上で席を選んで、チケットを印刷。

 

 なんとモバイルマネー支払いもできるらしい、、

 

 あ、しかも、モバイルマネー大手のMpesaのシステムはケニア人が考えたらしい、、

 

 すごいぞケニア!!タンザニアがんばれ!!笑笑

 

チケットを買えた私は、Dianiビーチへ向かいます。

  

モンバサ島から一旦出ないといけないので、マタツ(ミニバス)に乗って、フェリー乗り場まで。

 

 

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 以前ケニアのマタツがとってもオシャレだという話をしたんですが、

 

ケニアではマタツはアーティストの表現の場になっているそうです。

 

 いかにかっこいいデザインにするか、そしていかにかっこいいデザインのマタツを運転するか、

 

 お客さんもダサいマタツにはあまり乗りたがらなかったりするんだとか(笑)

 

 車内で音楽が爆音で流れているのもかっこいいらしいですよ!

 

 「どうせマタツに乗るならクラブみたいに音楽を聴けた方がいいだろ?」

 

 ってことらしい。笑

 

 そして、マタツに乗っていると感じるのが、ケニア人の「競争心」

 

 一台のマタツにつき、運転手一人と、コンダクタと呼ばれる、乗客のお金を管理する人が一人いるのですが、

 

彼らのお客争奪戦がすごい!!!!

 

タンザニアだとコンダクタだけが客引きをするし、まぁそこまでヒートアップはしないんですが、

 

 ケニアのコンダクタたちはもう熱量がすごいのなんの、、

 

運転手まで大声出してお客さん乗せるのに必死なんです。

 

「Beba beba!!!!(運べ運べ!!!)」

 

「おい!あの女もマタツに乗ろうとしてるぞ!」

 

「あの女だよ!!!、、、あー他のところに行っちまったじゃねぇか!何してるんだ!!」

 

あと運転する速度もめっちゃ速い!

 

アトラクション感覚ですね。

 

で、フェリー乗り場までマタツに乗っていた私なんですが、

 

 助手席に乗ってまして、

 

 そのマタツもスピードガンガン出してたんですね。

 

 そしたら前方左側から乗用車がスーっと出てきて、

 

 ブレーキがギギギギギってかかって、

 

運転手はハンドルを右に切って、

 

 バンっ

 

 マタツの左後方に乗用車が当たりました。

 

 事故です、事故。

 

 幸い、軽く当たっただけだったし、ケガ人もおらず、

 

5分もすれば当人同士で和解したのか、マタツはまた進み始めましたが、

 

 これ、正面衝突してたらやばかったです。笑

 

マタツは事故が多いとは聞いていたんですが、

 

ほんまに事故に遭うとは、、笑

 

 まぁこっちが優先道路だったので、悪いのは完全に乗用車の方なんですけどね。

 

 そんなこんなでフェリー乗り場までいって、

 

 無料のフェリーで対岸まで行き、

 

 そこからさらにマタツに30分ほど乗って、Dianiビーチに到着!

 

 

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綺麗な海だぁぁ!!!

 

まぁ海は見飽きておりますので、ここへ来た目的は、、

 

ラクダに乗ること!!!

 

 

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アフリカのビーチでラクダ、、

 

私がスワヒリ語を勉強し始めた頃、こんな景色は全く想像していませんでした。

 

世界は広いですね。 

 

このラクダと一緒に写ってるおじさんが、今回私を勝手に案内し始めちゃったおじさんなんですけど、

  

おじさん「やぁ!ココナッツを食べないか?」

 

私「昨日食べたんで大丈夫です」

 

おじさん「今日も食べたっていいじゃないか〜!」

 

私「ラクダ乗るんで」

 

おじさん「おお!じゃあ私がラクダを持ってる人に安くで乗せてもらえるように頼んであげるよ!!君はスワヒリ語も話せるし、僕らはもう友達だからね!!」

  

私(いや勝手に自分でやるからほっといてくれ〜〜)

 

観光客なら1500円取るところを(これも本当かどうか分からんけど)800円で乗せてくれるらしいので、乗ってみることに!

 

 

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 ラクダに乗って海辺を散歩するの楽しい〜気持ちいい〜

 

 あのおじさんは、

 

 「写真を撮ってあげるよ!」

 

とか言って私のお写真を私のスマホでバシャバシャ撮っていました。

 

(別にあなたに撮ってもらわなくてもラクダのお兄さんがとってくれるんだけどなぁ)

 

20分ほどでラクダ散歩は終わって、

 

そしたらおじさんが、

 

「ココナッツをむいてあげるよ!」

 

と勝手にココナッツを用意し始めました。

 

まぁそれくらいは飲んであげようかなと思って飲んでたら、

 

勝手に一眼レフで私がラクダに乗ってるところを撮っていたお兄さんが来て、

  

印刷された写真を買え買えと言ってきました。

 

はぁ、色々始まってしまった。

 

とりあえず、私は貧乏なので写真は買いませんとお伝えし、

 

どうやってこの人たちから逃げようか考えていると、

 

おじさんが、

 

「ちょっとそっちで話そう」とか言い出して、

 

聞いてみたら、

 

おじさん「僕は君にココナッツジュースをあげたよね?」

 

私「あー、お金ね、払う払う。いくら?」

 

おじさん「100シリングだよ」

 

私「高いな!!私それ昨日20シリングで飲んだよ?」

 

おじさん「それは質が違うのさ!俺のは100シリングなんだよ!」 

 

私(昨日のやつの方がうまかったけどな)

 

おじさん「しかも僕は君をラクダまで連れてってあげただろ?」

  

私(それはお前が勝手に私についてきたんだろ)

 

私「わかった、じゃあ100シリングね、はい」

 

おじさん「これがココナッツの分だな」

 

私「ちがうよ!全部含めて100シリング!」

 

おじさん「は?なんでだよ?ココナッツジュースも飲ましてあげたし、ラクダも率いて写真も撮ってあげたのにたった100シリング?」

  

はい、お金の話になると急に顔怖くなるモード突入です

 

私(全部お前が勝手にやったことだろ!頼んだ覚えはない!!)

 

おじさん「なんてことだ!そんなひどいことがあるか!!」

 

 私「あーーー!もう!わかった!あともう100シリングあげるから!!!」

 

おじさんに100シリングを手渡すと何も言わずに逆方向に去っていきました。

 

 あーうるさい、とんだ悪徳商法だな!!腹立つ!!

 

このあと私はいいホテルのレストランで時間を潰し、イライラから解放されるのでした。

 

では。