スワヒリ娘のダル大留学奮闘記〜タンザニア人と“rafiki”になりたい!〜

スワヒリ語を学んでいる女子大生がタンザニアのダルエスサラーム大学に留学。リアルなタンザニアライフを綴る留学奮闘記。

タンザニア人が怖くなったとき

 

 

Naomba ~ (スワヒリ語で「~お願いします」)

 

 

 

こんにちは!ルナです!

 

 

 

今日は少し怖い思いをしたお話をひとつ。

 

 

 

これは大学の授業が始まってすぐの頃の話です。

 

 

 

私はいつものように大学の食堂で一人で朝ごはんを食べていました。

 

 

 

すると、前の席にタンザニア人の男の子が一人、座ってきました。

 

 

 

男の子「やぁ。」

 

 

 

私「おはよう。」

 

 

 

外国人に興味がある人は多いので、こんな風に突然話しかけられて、一緒にご飯を食べることは、たまにあることでした。

 

 

 

スワヒリ語勉強中の私は、彼とたわいもない会話をしながらご飯を食べました。

 

 

 

私の方が早く食べ終わり、私は授業に行くために席を立とうとしました。

 

 

 

男の子「待って。」

 

 

 

私「え?」

 

 

 

男の子「僕たちはもう友達だよね?電話番号交換して、連絡を取り合おう。」

 

 

 

私(また来たか、、)

 

 

 

実は、タンザニア人たちは、本当にすぐに電話番号を聞いてきます。(特に男性は外国人女性に聞きがち)

  

 

 

挨拶して、ちょっと喋ったらすぐ電話番号。

 

 

 

断ると、「なんでダメなの?」「君にスワヒリ語を教えてあげるよ」「僕は日本語を教えてほしいんだよ」「肌が黒い人は嫌いなのか」

 

 

 

色んな理由をつけて何としてでも交換しようとしてきます。

 

 

 

私は現在すでに30人以上のタンザニア人と連絡先を交換しています。

 

 

 

これでも頑張って色々言い訳して、断っている方です。

 

 

 

学外であれば、「私携帯持ってないから」とか「タンザニアの番号使ってないんだよね」

 

 

 

と嘘をついて、はぐらかすことができるのですが、

 

 

 

大学内だと、下手に嘘をつくと、後々バレてしまった時、面倒なことになるかもしれないので、そういう嘘はつきにくい。

 

 

 

朝から頑張って理由をつけて断る元気も出なかったので、仕方なく電話番号をあげることにしました。

 

 

 

彼の名前はリチャードと言いました。

 

 

 

その日から彼は「やぁ!何してるの?」「どこにいるの?」

 

 

 

と1日に何通も送ってくるようになりました。

 

 

 

どこにいるか答えると、「今から会おう」と言われ、

 

 

 

正直気分が進まなかったので、色々理由をつけて断り続けていました。

 

 

 

それでも彼は、めげずに毎日毎日私にメッセージを送り続け、何度も何度も電話してきました。

 

 

 

ひどい時は5回連続で電話をかけてくることなどもあり、着信履歴はリチャードで埋まっていました。

 

 

 

当時の私は、いちいち対応するのがめんどくさくなってしまい、

 

 

 

「無視する」ということに徹していたのです。

 

 

 

今考えると、「私はあなたとたくさんやり取りをしたり、電話をしたりするのは嫌なのだ」ということをハッキリと伝えるべきだったと思います。

 

 

 

「無視する」ということは、むしろ相手側の気持ちをエスカレートさせてしまっていたのです。

 

 

 

いつしか、彼はこんなメッセージばかり送るようになってきました。

 

 

 

「どうして君は返事をしてくれないんだ。」

 

 

 

「君は黙っていたり、そっけないメッセージを送ってくるばかりで、どうして僕を見てくれないんだ。」

 

 

 

「僕のことを嫌いになったの?」

 

 

 

 

そのメッセージに、もはや怖さすら覚えていた私は、どんどん無視するようになっていったのです。

 

 

 

電話番号を交換したその日以来会っていなかったので、正直顔もほとんど忘れていました。

 

 

 

ある日、私は夜ご飯を食堂で食べてから、その近くの広場で、スマホを見ていました。

 

 

 

すると、リチャードからメッセージが届きました。

 

 

 

「君を見たよ。」

 

 

 

やばい。

 

 

 

そう思いました。

 

 

 

彼は食堂で私を見つけていたにもかかわらず、あえて声をかけてこなかったのです。

 

 

 

なのに、メッセージだけ送ってきた。

 

 

 

今までの行動を考えるとそのことがものすごく異様に感じられました。

 

 

 

それでも私は、しばらく広場でスマホを見ていました。

 

 

 

すると、一人の男性が、私の前に座ってきました。

 

 

 

日が暮れてすぐで、顔はよく見えませんでしたし、私は全然気にしていませんでした。

 

 

 

彼は前に座ってはきましたが、特に私には話しかけてきませんでした。

 

 

 

そのまま15分が経過。

 

 

 

すると突然、彼が口を開きました。

 

 

 

「僕のこと覚えてる?」

 

 

 

スマホの光に照らされて、顔は見えましたが、

あまり知らない顔でした。

 

 

 

私「すいません、分からないです。」

 

 

 

男の人「きっと僕が電話をかければ分かると思うよ。」

 

 

 

私(リチャードだ)

 

 

 

彼は電話をかけ始めていました。

 

 

 

このまま私の画面に彼の番号が表示されたら、今まで無視していたことを問い詰められるんだ。

 

 

 

やばいどうしよう。

 

 

 

彼は何か手間取っていて、なかなか私のスマホは鳴りませんでした。

 

 

 

私「私のスマホ鳴ってないからきっと人違いだよ。私急いでるからじゃあね。」

 

 

 

リチャード「ごめんごめん。すぐやるからちょっとまって。」

 

 

 

私「じゃあね、、」

 

 

 

無理矢理会話を終わらせて、小走りでその場を離れました。

 

 

 

小走りしている私のスマホの画面には、リチャードから着信が来ていました。

 

 

 

 

結局リチャードの連絡先は消して、人生で初めて着信拒否というものをしました。

 

 

 

この一件以来、しばらく私はタンザニア人男性と連絡先を交換することや、話すことが怖くなってしまった時期がありました。

 

 

 

今は、電話やメッセージにはちゃんと対応したり、

 

 

 

電話番号を交換しようと言われても、スワヒリ語でうまく返して、交換したくない人とは交換しないようにしています。

 

 

 

私が出したのはおそらく極端な例です。

 

 

 

大学生という狭い世界で生活しているからこそ起こったことでもあります。

 

 

 

みんながみんなこういう人ではないし、自分の取り用次第ではとてもいい関係が築けていたのかもしれません。

 

 

 

今は、私の対応にも問題があったと思っていますし、

 

 

 

彼には悪いことをしてしまったと思っています。

 

 

 

タンザニア人と向き合っていくのは中々難しい。

 

 

 

将来タンザニアで生活する女性たちがこのブログを読んで自分だけがタンザニア人とうまく関われないわけではなのだと、

 

 

 

みんな同じような道を通るのだと、

 

 

 

少しでも楽になってもらえたら嬉しいです。

 

 

 

試行錯誤の毎日を過ごしているルナでした。

 

 

 

tutaonana~